のがん治療への臨床応用、統合医療を実践しています。

当会は、基礎・臨床研究を通じての作用機序の解明とがん治療をはじめとする難治性疾患の治療に貢献していくことを目指します。

TOPIX

この度、LMF研究会「多施設共同研究」の成果が論文として発表されました。

代表世話人

川口 光彦(医療法人川口内科 川口メディカルクリニック)

川口 光彦(医療法人川口内科 川口メディカルクリニック)

はじめに

近年のがん治療は、めざましい進化を遂げており、より効果的かつ患者の体に負担が少ないがん治療の方法が開発されつつあります。しかし、依然としてがん治療には困難が伴い、全ての患者を救うことができていないのが現状です。
こうした事情を背景に、1990年代以降、欧米においては代替医療への関心が高まり、アメリカでは国立の補完代替医療センター(NCCAM)が設置されるなど、先進国では研究が進められており、西洋医療とそれを補完する代替医療を同時に行う「統合医療」という考え方が主流となりつつあります。日本でも2000年に日本統合医療学会が設立され、2012年からは厚生労働省が統合医療のあり方に関する検討会を開催しています。

統合医療には、標準治療だけではカバーすることができない多くの可能性を秘めています。病に苦しむ患者にとって、治療の選択肢が増えることは望ましい状況であると言えるでしょう。
LMF研究会では、「」の基礎研究ならびに臨床研究を推進するとともに、癌をはじめとする難治性疾患の治療への応用に取り組んでいます。「」の特徴として、癌細胞特異的アポトーシス誘導効果、血管新生抑制効果、腫瘍免疫増強効果、表面糖鎖改変効果など、顕著な抗腫瘍効果を有すると考えられています。また、癌細胞の増殖を抑えるだけでなく、転移浸潤を防ぐ効果や免疫を高める効果があり、多彩な効力を発揮することが期待されます。
研究会では、「」を治療に用いることで腫瘍の消失や進行を抑制している症例や抗ガン剤と併用することでその効果をより高めていると考えられる症例が多数報告されています。

しかしながら、「」がこのようながん治療等に効果を持つことについては、まだまだ広く知られてはいません。「」が、より広く認知されるためには、すでにLMFを取り入れた統合医療を実践している各医師が持つ臨床症例を共有・検討・研究し、臨床的エビデンスとして構築していくことが重要です。
臨床、研究に携わる医療関係者で当研究会の活動およびにご興味・ご関心がございましたら、遠慮なくお問い合わせください。

特別顧問の紹介

堂福 隆一(どうふく りゅういち) 先生

堂福 隆一(どうふく りゅういち) 先生

元 (財)癌研究会癌研究所/医学博士

プロフィール
1966年 東京大学医学部医学科卒業後、東京大学医学部付属病院研修
1968年 東京都立駒込病院内科勤務
1970年 シティ・オブ・ホープ・メディカルセンター生物学部<カリフォルニア>
1973年 メモリアル・スローン・ケタリング・ガンセンター免疫部門<ニューヨーク>
1975年 財団法人癌研究会癌研究所細胞生物部
1982年 オランダ癌研究所腫瘍生物学部<アムステルダム>
1983年 財団法人癌研究会癌研究所細胞生物部
1999年 退職。 元ニューヨーク科学アカデミー会員 元日本癌学会会員

NPO法人統合医療と健康を考える会 本部鹿児島を拠点に統合医療を実践

はモズクやワカメなどの海藻類のヌメリ成分に多く含まれている硫酸化多糖類の総称です。 清浄な海域で採取されたモズクから抽出されたをさらに特殊な酵素で処理し、分子量を500以下に低分子化したものが「」です。この「」には、これからのがん治療のあり方を変える可能性を秘めた天然由来の成分です。

これまでに知られているの機能として

【抗腫瘍・抗ガン作用】
  • 1)免疫増強作用による・マクロファージ活性化・IL-12誘導・NK細胞活性化
  • 2)アポトーシスによる・正常リンパ球には毒性を示さない・ガン細胞には濃度依存的にアポトーシス誘導
  • 3)血管新生阻害による・VEGFのレセプター結合阻止・VEGFの発現、分泌阻止
  • 4)転移・浸潤阻止による・MMP-2、-9発現、分泌、活性化阻止
  • 5)ガン細胞接着阻止による・糖鎖接着阻害作用(フルファチドーセクレチン結合阻害活性)
  • 6)マウスでのガン増殖阻害・延命効果
【抗ピロリ菌】
※硫酸基がピロリ菌を捕護
【抗潰瘍作用】
※粘膜保護
【胃不快感改善作用】
※抗ピロリ菌、粘膜保護、抗炎症
【抗アレルギー作用】
※Th1/Th2比調節
・Th2抑制(IL-2、-3、-5抑制)、粘液産生、細胞抑制、好酸球減少
・IL-4、IgE、抗BSA特異IgE抑制、ヒスタミン遊離抑制
・アトピー性皮膚炎モデルマウス症状改善
【抗炎症作用】
※炎症細胞抑制
【肝機能向上作用】
※HGF産生増強
・GTP、GOT、γ-GTP値改善
【抗生活習慣病】
※抗コレステロール・抗中性脂肪・抗血糖・抗肥満
【抗糖尿病作用】
※筋肉細胞への糖取り込み促進、糖尿病モデルマウスでの血糖値上昇抑制
【抗動脈硬化症作用】
※動脈平滑筋細胞増殖阻止
・サルモネラ菌など
【抗ウイルス作用】
※ヘルペス、HIVなど
・HTLV-1感染細胞にアポトーシス誘導、中和抗体価上昇
【抗菌作用】
※食中毒菌増殖抑制
・サルモネラ
【抗酸化作用】
※抗加齢
・活性酸素消去による
【血液凝固阻止作用】
※抗動脈硬化症
・血液をさらさらにする
【美肌作用】
※保湿、シミ、くすみ
・シワ抑制、コラーゲン酸分解抑制、抗酸化作用
・ヒアルロン酸酸化分解抑制、ヒアルロン酸合成促進
・ヒアルロン酸酵素合成分解作用、ヒスタミン遊離抑制作用
・皮膚の保水性、弾力性維持、創傷治癒促進、吸湿性、保水力向上

九州大学大学院農学研究院では、2002年より「」の癌に対するアポトーシス作用、免疫力強化作用、新生血管抑制作用という3つの作用機序を中心に研究を進め、さらに、転移・浸潤阻止に加え、癌細胞の接着を阻止するなど、がん治療に有効な働きがあることを報告しています。現在、標準治療として行われている抗ガン剤は正常細胞や免疫力等にダメージを与えてしまう副作用が最大の弱点ですが、「」には、癌細胞にのみ作用するという特性だけではなく副作用の軽減作用や正常細胞の機能を強化する作用があることが分かってきています。