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動画コンテンツ(医療従事者様限定)更新のお知らせ
2020年11月16日 「LMFZoom勉強会」九州大学照屋 輝一郎先生の基礎研究の動画をUPしました。
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動画コンテンツ(医療従事者様限定)について
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研究会名称変更のお知らせ
2019年9月6日 世話人会にて「LMF臨床研究会」への名称変更が了承されました。
現在実施している「多施設共同研究」
〈研究名〉
「酵素消化低分子化フコイダンの服用による腸内環境改善と病態に関する臨床研究 」
多施設共同研究での発表論文
代表世話人
はじめに
近年のがん治療は、めざましい進化を遂げており、より効果的かつ患者の体に負担が少ないがん治療の方法が開発されつつあります。しかし、依然としてがん治療には困難が伴い、全ての患者を救うことができていないのが現状です。
こうした事情を背景に、1990年代以降、欧米においては代替医療への関心が高まり研究が進められています。
アメリカでは国立の補完代替医療センター(NCCAM)が設置されるなど、西洋医療とそれを補完する代替医療を同時に行う「統合医療」という考え方が主流となりつつあります。日本でも2000年に日本統合医療学会が設立され、2012年からは厚生労働省が統合医療のあり方に関する検討会を開催しています。
統合医療には、標準治療だけではカバーすることができない多くの可能性を秘めています。病に苦しむ患者にとって、治療の選択肢が増えることは望ましい状況であると言えるでしょう。
LMF臨床研究会では、「酵素消化低分子化フコイダン(以下:LMF)」の癌をはじめとする難治性疾患への臨床応用、研究に取り組んでいます。
LMFの特徴として、癌細胞特異的アポトーシス誘導効果、血管新生抑制効果、腫瘍免疫増強効果、表面糖鎖改変効果など、顕著な抗腫瘍効果を有すると考えられています。また、癌細胞の増殖を抑えるだけでなく、転移浸潤を防ぐ効果や免疫を高めることが確認されており多彩な効力を発揮することが期待されます。
研究会では、LMFを治療に応用することで腫瘍の消失や進行を抑制している症例や、抗ガン剤と併用することでその効果をより高めていると考えられる症例が多数報告されています。
多くの作用を持つLMFがより広く認知されるためには、すでにLMFを取り入れていた統合医療を実践する医師が持つ臨床症例を共有し、検討・研究することで「臨床的エビデンス」として構築していくことが重要です。
当会の活動に興味・関心がございましたら、遠慮なくお問い合わせください。
フコイダンとは?
フコイダンはモズクやワカメなどの海藻類のヌメリ成分に多く含まれている硫酸化多糖類の総称です。清浄な海域で採取されたモズクから抽出されたフコイダンをさらに特殊な酵素で処理し、分子量を500以下に低分子化したものが「酵素消化低分子化フコイダン:LMF」です。
LMFは、これからのがん治療のあり方を変える可能性を秘めた天然由来の成分です。
これまでに知られているフコイダンの機能として
- 【抗腫瘍・抗ガン作用】
-
- 1)免疫増強作用による・マクロファージ活性化・IL-12誘導・NK細胞活性化
- 2)アポトーシスによる・正常リンパ球には毒性を示さない・ガン細胞には濃度依存的にアポトーシス誘導
- 3)血管新生阻害による・VEGFのレセプター結合阻止・VEGFの発現、分泌阻止
- 4)転移・浸潤阻止による・MMP-2、-9発現、分泌、活性化阻止
- 5)ガン細胞接着阻止による・糖鎖接着阻害作用(フルファチドーセクレチン結合阻害活性)
- 6)マウスでのガン増殖阻害・延命効果
- 【抗ピロリ菌】
- ※硫酸基がピロリ菌を捕護
- 【抗潰瘍作用】
- ※粘膜保護
- 【胃不快感改善作用】
- ※抗ピロリ菌、粘膜保護、抗炎症
- 【抗アレルギー作用】
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※Th1/Th2比調節
・Th2抑制(IL-2、-3、-5抑制)、粘液産生、細胞抑制、好酸球減少
・IL-4、IgE、抗BSA特異IgE抑制、ヒスタミン遊離抑制
・アトピー性皮膚炎モデルマウス症状改善
- 【抗炎症作用】
- ※炎症細胞抑制
- 【肝機能向上作用】
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※HGF産生増強
・GTP、GOT、γ-GTP値改善
- 【抗生活習慣病】
- ※抗コレステロール・抗中性脂肪・抗血糖・抗肥満
- 【抗糖尿病作用】
- ※筋肉細胞への糖取り込み促進、糖尿病モデルマウスでの血糖値上昇抑制
- 【抗動脈硬化症作用】
- ※動脈平滑筋細胞増殖阻止
・サルモネラ菌など
- 【抗ウイルス作用】
- ※ヘルペス、HIVなど
・HTLV-1感染細胞にアポトーシス誘導、中和抗体価上昇
- 【抗菌作用】
- ※食中毒菌増殖抑制
・サルモネラ
- 【抗酸化作用】
- ※抗加齢
・活性酸素消去による
- 【血液凝固阻止作用】
- ※抗動脈硬化症
・血液をさらさらにする
- 【美肌作用】
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※保湿、シミ、くすみ
・シワ抑制、コラーゲン酸分解抑制、抗酸化作用
・ヒアルロン酸酸化分解抑制、ヒアルロン酸合成促進
・ヒアルロン酸酵素合成分解作用、ヒスタミン遊離抑制作用
・皮膚の保水性、弾力性維持、創傷治癒促進、吸湿性、保水力向上
【九州大学大学院農学研究院での基礎研究】
九州大学では、2002年よりLMFの癌に対するアポトーシス作用、免疫力強化作用、新生血管抑制作用という3つの作用機序を中心に研究を進め、さらに、転移・浸潤阻止に加え、癌細胞の接着を阻止するなど、がん治療に有効な働きがあることを報告しています。抗ガン剤治療では、正常細胞や免疫力等にダメージを与えてしまうことが最大の弱点です。LMFには「癌細胞にのみ作用する」という特性だけではなく、副作用を軽減する作用や正常細胞の機能を強化する作用があることが分かってきています。