胆嚢癌+肝浸潤転移 72歳 男性
真島 康雄先生
切除不能な胆嚢癌-肝浸潤症例に対してLMF-CGが有効であった1例
切除不能な胆道ガンの予後は極めて不良であり、ファーストラインの化学療法としてGEM:ゲムスタビン(ジェムザール)とCDDP:(シスプラチン)併用療法が推奨されている。
本例はそのジェムザールとシスプラチン併用療法が効果なしと判断され、ジェムザールとTS-1併用療法を試みられるも、TS-1は7日目に副作用にて中止。
TS-1を中止後は、ジェムザール単独点滴療法(基本:1週間に一度点滴)のみで経過観察中に、LMF-CG 300g/dayを併用したところ、1ヶ月でCA 19.9が低下し腫瘍サイズも縮小する。
主なガン栄養血管の流速も76.6→49.8cm/s へダウンし、著効で経過中LMF-CG服用とプラーク退縮食である「RAP食」による食事療法を併用すれば、化学療法中の切除不能胆嚢ガンに対して、極めて有効である可能性が示唆された。