酵素消化低分子化フコイダン-CG(LMF-CG)の使用経験
真島 康雄先生 真島消化器クリニック
- 68歳女性 膵臓体部癌+肝臓転移症例
- LMF-CG300g/day、3x+ゲムスタビン点滴&アブラキサン点滴にて著効症例
- 79歳男性 肝門部胆管ガンOP後の腹腔内リンパ節転移巣の縮小例
- 下部胆管ガンに対して 膵頭十二指腸切除後の腹腔リンパ節転移に対して従来のLMF 60cc/日+点滴制がん剤での効果が認められなかった症例に点滴制がん剤はそのままで、LMF を LMF-CG:60cc/日へ変更してからリンパ節の縮小効果を認めた症例
- 86歳女性 肺がんの左顎下リンパ節転移症例
- 肺がんのリンパ節転移巣に対して、イレッサ内服で効果のなかった症例にイレッサを服用しながら低分子化フコイダンの飲用を行ったらサイズの縮小と栄養動脈の血流が著しく低下し、原発巣の進行も認めていない
肺がんの左顎下リンパ節転移症例 86歳 女性
イレッサとフコイダンの併用が著効であった症例
- まとめ
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- 1.肺がんのリンパ節転移巣に対するLMF-CGの効果を確認できた。
- 2.スタンダードなLMF:120cc/日で効果が少なく LMF-CG:120cc/日では著効であった。
- 3.LMF-CG:120cc/日による効果の原因は、腫瘍の縮小に先立って腫瘍血管の流速が低下したことにより、抗腫瘍血管作用が考えられた。現在、LMF-CG:240cc/日と増量して経過観察中
濃度依存的に発育を抑制することが示唆された肝細胞癌多発例
肝細胞癌において、LMF-CG の飲用量を増減して腫瘍容積のダブリングタイムの変化を調べた
- まとめ
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- 1)LMF-CG の濃度依存性に腫瘍容積のダブリングタイム(T2V)が変動した。
- 2)60cc/日でも・・T2V が遅くなったが、充分な効果ではなかった。
- 3)60cc/日でも・・ガンの栄養血管の流速を遅くする効果があった。
(ただし、癌結節の流速は≦10cm/s に低下するのが望ましく、飲用量の増量が必要と思われた)
- 4) T2V 遅延の理由は・・LMF-CGの抗腫瘍血管作用が考えられた。
- 5)LMF-CG 60cc/日では、必要なT2V遅延(T2V= ≧120日)は困難で、HCCの場合は・・最低でも1日120cc の飲用が望まれる。
72歳 男性 HCC症例
LMF-CG 90g/dayのT2-AFPに対する影響の検討
(AFP上昇が明らかに肝細胞ガン由来と思われる症例にて)
- 考察
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- 1)AFPの倍加時間(ダブリングタイム)を・・4ヶ月後に・・やっと・・1.65倍遅くすることが出来た。
- 2)LMF-CG単独の場合は効果発現に時間がかかり、・・・LMF-CGの効果が濃度 依存性であることを考慮すれば、LMF-CG120cc/日以上での服用開始が望まれる。
- 3)時間的余裕がない場合は、300cc/日~400cc/日からの服用が望ましい。